ペンと剣 出版界は完結したのだろうか

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打ち合わせで使う資料を持ち帰るのを失念して、深夜、薄暗い編集部に戻ってきた。

 

終電はもう行ってしまった。どうせ歩いて帰るなら、すぐに社を出なくてもいいだろう。休憩用の長ソファーに仰向けに寝転がり、Yahoo!ニュースを巡回する。編集部の記事にも賛否両論いただいており、その都度、しばし考え込む。

 

本当にすごい世の中だ。一応平成生まれを自負するが、Windows 98で夢中になってマインスイーパーをやっていたとき、こんな、誰もがつながって発信したり受信したりする時代が来るなんて考えもしなかった。

 

出版界に進むと決めると、大学の同期たちは口をそろえて「なぜそんなオワコンのところに行くんだ」と言った。そのときは、「しゃらくせぇ」と思っていたが、事実、入社してすぐにあまりにも「売れない」現実を目の当たりにした。話題にならないと売れない、話題になっても売れない。暗いトンネルのなかにいるようだ。

 

にもかかわらず、出版界やジャーナリズムを志してくれる学生たちがいる。彼らと話すと、「UI」や「UX」といった単語がぽんぽん出る。彼らは、僕たちペーペーと違って、すでに超一流のプロ受信者なのだ。さらに、発信者としての一面も持ち合わせている。

 

思えば、どんなに最高に面白いゲームでも、ロード時間が毎度1分かかれば「二度とやらんわ」気分になる自分がいる。そして、12時間耐久でスパイダーソリティアをやってたりする。

 

出版界はプロ発信者であり過ぎた。とくに雑誌はそれだけで完結しているために、ユーザーに「この記事はちょっと違うと思う」「この記事をみんなはどう思っているの?」「こんな記事もあるぞ」というような裾広がりが難しい。広がろうにも不便を強いる。

 

一人で雑誌を読んでいるよりも、もっとみんなで盛り上がったほうが楽しい。

 

出版社はパリピ代表として、パーリーを開催するただの裏方であり、みんなで踊ったり、時にはけんかしたりしていたい。んで、気が向いたら、コミックや雑誌も買ってみてほしい。朝帰りしたあとで、下宿で一人ですするカップヌードルも妙に乙である、みたいな感じで。

 

なにを言ってんだか、自分でもイマイチ不明だが、出版社の末端の僕はこんなふうに考えている。

 

まあ、つまるところあれだ。

俺たちの旅はまだ始まったばかりだ!!(あれ?)

 

 

 

 

今週のお題「読書の秋」

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