カレーうどんはタイム・リープして食べるに限る

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「カツカレーうどんごはん付き」というパワーワードがある。

 

かつて、京都の疎水沿いで弟と二人暮らしをしていた。大学も学部も同じだったため、試験勉強に飽きると、下宿裏にあるうどん屋に昼飯を食べに行った。

その店の老店主はとにかく腰の低い人で、語尾に必ず「ありがとうございます、ありがとうございます」と付ける。罪を憎み人も憎み、某教授をアレしてでも必須単位を取りたいと画策していた僕たち兄弟は、いつも心が洗われる思いだった。

 

頼むメニューはいつも決まっていた。僕が鍋焼きうどんで、弟がカツカレーうどんごはん付き。

 

僕はそこの鍋焼きに入っている衣>>>>>>>>>>>>>海老の海老天が好きで、夏でも汗をかきつつフーフーやっていた。一方、弟は炭水化物の生まれ変わりで、いつも嬉々としてこのメニューを注文していた。

 

「カツカレーのうどん付きじゃダメなの?」
「カツカレーうどんをおかずにごはんを食べたいのであって、カツカレーをおかずにうどんは食べられない」

禅問答のようなことを言い出す。
「カツカレーもあったほうがいい・・・・・・?」と心配そうな店主。
「いえ大丈夫です! 余計なこと言ってスミマセンッ!」

 

で、なぜそんなことを今になって思い出したかというと、先日、21時過ぎに仕事が終わったときのこと。夕飯を食べそびれたので、コンビニでカツカレーを買って帰った。

 

「・・・・・・?」

食べ進めていくうちに異変に気付く。胃がとてつもなく苦しい。僕はいつのまにかカツカレーがペロリと食べられない人間になっていた。もうガッツリ系は無理・・・・・・。年なの? 絶望感とともに猛烈な後悔が込み上げる。

 

「カツカレーうどんごはん付き食べとけばよかった!!」

 

これにうどんがプラスされたら、次の日にはベッドで冷たくなっていることだろう。カツカレーうどんごはん付きとは、あの日あの時しか、食べられない代物だったのだ。

弟の選択は先見の明だったんだなぁ。しみじみして、久々にラインをしてみる。

 

『昼なに食べた?』
『ココ壱のカツカレー4辛大盛り』

まあまあガッツリ食っとるんかい!

 

 

 

 

 

編みかけのフリンジほどき秋酩酊 

 

 

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