マイホームにまわりこまれてしまった!

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なぜか転勤先の高知で家を建てた須原から、「高知まっっこと! えぇぜよ!」みたいなラインが届いた。どうやら、新居に遊びに来いとの誘いらしい。

 

同期の斎藤くんに電話して確認したところ、事態は同じようだ。

「2年前の春、転勤したての須原を見舞ったのを覚えてるか? かの地は南国土佐とは思えないどんより具合で、ドラクエ7の石版世界かと顔を見合わせたじゃないか」

 

その後、居酒屋で須原が邪悪なオーラを出しているのを見て、こいつがあめふらしか何かで、平和な土佐の町を石化させようとしているに違いないと僕らは確信したものだ。

 

 

「まあ、町の封印が解けてなによりだよ。須原はあのころ、遠距離で即刻彼女に振られたばかりだったから。しかし、高知まで行くのは遠いな」

「師走といえど行けないこともない。どうせなら、新築祝いで何か素敵なものをプレゼントしてあげよう」

斎藤くんがええ感じの提案をする。

 

「クリスマスリースがいいんじゃない? 玄関に飾れば温かい家庭があるみたく装えるし」

「瀬戸のマンションじゃないんだよ」

 

「そういえば」と斎藤くん。

「大学時代、下宿のトイレットペーパーの中間地点にドラキーのシールを仕込まれたことがある。あれは確かに須原の所業だった。その後、一人でトイレットペーパーをカラカラしているときに突如ドラキーが登場して、本気で新種の虫かと思ったんだ」

やはり斎藤くんの闇は深い。「あれ以上の感動を与えたい」と、電話越しに目が据わっているのが分かる。

 

「じゃあ、玄関のドアスコープにミニクロサイズのドラキーを貼ってあげよう」

「それだと、ターン制対面バトル型の主人公気分になっちゃうだろ!」

 

ちょっとよくわからない。

 

 

 

 

遠花火ワンルームから聴く奇声

 

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